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京の冬の旅特別公開・妙心寺東海庵の三つの禅庭

by Cosmos

京都の冬は今年も寒い。
お出かけなどしたくなくなるのだが、こんな季節にしか見られない場所がある。
それは、52回目を迎えた京の冬の旅非公開文化財特別公開。

いくつもの非公開文化財が公開される中、今回は妙心寺の塔頭のひとつである東海庵を訪ねてみた。
ここはふだんは非公開で、京の冬の旅5年ぶりの公開とのこと。

東海庵 山門
東海庵 山門

妙心寺の敷地は広く、その中に塔頭がたくさんある。
妙心寺の入り口から案内に従って路地を進むと、東海庵があった。
山門をくぐって、中に入ろう。

まずは庫裡から、入らせていただく。
立派な梁と天窓。庫裡はそもそも台所なので、煙を上に逃がしていたのだろう。

東海庵 方丈前庭「白露地の庭」
東海庵 方丈前庭「白露地の庭」

庫裡を通りぬけ、方丈へ。
東海庵の三つのお庭にうちの一つ、白露地(はくろじ)の庭。
白砂のみで、非常にシンプル。

端に一つ手水鉢が置かれているのみで、石すらない。
このシンプルさは禅の極致かもしれない。

東海庵 書院西庭「東海一連の庭」
東海庵 書院西庭「東海一連の庭」

二つ目のお庭、東海一連の庭。
こちらは木々が豊富で趣が違う。だけど、枯山水なので水は流れていない。

寒くて曇りがちな冬の日だけど、やわらかい日差しがさして、気持ちがいいなあ。

東海庵 書院
東海庵 書院

書院の部屋も見学できる。
新年らしい花が飾ってあって、華やかな気持ちになるね。

東海庵 書院南庭
東海庵 書院南庭

最後は三つ目のお庭。ここは七坪の小さい中庭。
ほぼ一直線に七つの石が並べられている。この一直線、すがすがしくて自分は好きだ。
下から2番目の小さい石は隠れ石で、見る場所によっては隠れてしまう。

どのお庭も禅寺らしくシンプルで、気持ちが引き締まる。
冬の冷たい空気も相まって、背筋が伸びてシャキッとしたような気がした。
冬の京都は静かであまり喧騒に巻き込まれないし、特にこのような場所を訪ねると静かに自分の心と向き合える。
そんなところが京都の良さの芯なんだろうと感じて、寒さに首を縮めながら東海庵を後にした。

PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4


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