なりひら桜、下から見るか横から見るか?・京都洛西十輪寺
京都に桜の季節がやってきた!
でも、桜の名所には人がいっぱい。
そんなふうに思う人のために、穴場があった。それは、京都洛西にある十輪寺。
十輪寺は京都の西山、ちょっと公共交通の不便なところにあるので訪ねる人はあまり多くなく、ゆっくりと見ることができる。
小さなお寺だけど、そうだ京都行こう2014年春のキャンペーンに選ばれ、テレビコマーシャルも作られている。
京都在住の者としては自家用車という飛び道具があるので、鉄道やバスの便が悪いこの場所でもお散歩感覚で行ってきたよ!

車を駐車場において、十輪寺へ。
十輪寺は「なりひら寺」とも呼ばれている。
なりひらとは在原業平(ありわらのなりひら)のこと。平安時代の歌人で伊勢物語のモデルともいわれる方。
百人一首17番「ちはやぶる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くゝるとは」、これは有名。
在原業平が晩年を過ごしたといわれる場所が、ここ十輪寺。
さて、それでは名物の桜「なりひら桜」を見てみよう。

横から見た、なりひら桜。艶やかで美しい。素晴らしい。
この桜は樹齢200年くらいとのこと。
天気も良くて、青空に桜がとてもよく映える。


あっという間に、すっかり春の光景。
気温も上がって、とても心地よい。
さて、なりひら桜は横から見るだけじゃなくて、下からも見ることができるのがいいところ。
今度は下から見てみよう!

三宝普感の庭。
下からなりひら桜を眺めると桜の花が降ってくるよう。春の暖かな日差しを浴びてまぶしいくらい。
お庭の緑もあって、色が素敵。
さて、なりひら桜、横から見たし下からも見た。でもまだこれだけじゃないよ。
この桜、上から見ることもできる。
十輪寺は山の中腹に建っているので、山を少し上がると上から見られるんだね。
じゃあ、上がってみよう。

坂を上がると在原業平のお墓があった。こじんまりとしたお墓でちょっとびっくり。
そして、振り向くと…。

なりひら桜、満開である。
奥の山の木々を借景にした桜はとても美しく、春の訪れをこれでもかと示している存在感。
なりひら桜、横から見るか下から見るか?
その答えは、横から見ても下から見ても、そして上から見ても美しかった。
京都にも素敵な春がやってきたんだね。
PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & 70-300mm F4-5.6
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