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京都東山・青蓮院門跡で静かに初秋を感じる

by Cosmos

京都、八坂神社や知恩院から少し上がると青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)がある。
便利な場所にあって、とても格式のあるお寺けれど、それほど賑やか過ぎず、緑が多く心落ち着ける場所。
初秋、ちょっと涼しくなった頃に訪ねてみた。

青蓮院門跡は、天台宗・比叡山延暦寺の三門跡のひとつ(他は、三千院と妙法院(三十三間堂))。

そして、門跡寺院というのは皇族等が門主(住職)を務めるお寺のことで、それゆえに格式が高い。
今もなお皇室と関係があるようで、お堂の中には天皇皇后両陛下が平成14年にここを訪ねられた時の写真が掲げられてあった。

拝観受付を済ませ、受付の横にある門主が書かれた掛け軸を見つつ、お堂の中へ。
ここに書かれていることを実行するのは、なかなか難しいね。

青蓮院門跡 相阿弥の庭
青蓮院門跡 相阿弥の庭

相阿弥の庭。
季節は秋に入ったけれど、まだまだ緑が美しい。
それでも、日差しは少し柔らかになってきて、風が心地よい。

一文字手水鉢
一文字手水鉢

一文字手水鉢。その名の通り一文字で面白く、苔むしていて趣がある。
これは、豊臣秀吉の寄進とのこと。

廊下を歩いていても、いたるところが苔などの緑に囲まれていて、心が和らぐ。
「一隅」の屏風があった。「一隅を照らす」、これは天台宗の開祖、伝教大師最澄の言葉。

一隅(いちぐう)とは、今、あなたがいる、その場所です。あなたが、あなたの置かれている場所や立場で、ベストを尽くして照らしてください。
あなたが光れば、あなたのお隣も光ります。町や社会が光ります。小さな光が集まって、日本を、世界を、やがて地球を照らします。
天台宗 一隅を照らす運動

ゆっくりと座り、しばし頭を空っぽにする。
現代社会からかけ離れた時間と空間があるような気がする。

青蓮院門跡 龍心池
青蓮院門跡 龍心池

青蓮院門跡の庭園は池泉回遊式なので、下に降りて歩いて回ることができる。
これは、龍心池と小御所。
鯉が優雅に泳ぐ、しっとりとした空間。

青蓮院門跡 宸殿
青蓮院門跡 宸殿

宸殿。寺の中で一番大きな建物。
青蓮院門跡に関係する、天皇及び歴代門主の御尊牌が祀られている。
ここも、周りは苔に覆われていて緑が美しい。

苔はまだまだ元気。
そして、紫式部の実が色づいてきていた。すっかり秋の気配である。

さて、ゆっくりして秋の空気が身体に染み込んできたところで、そろそろ現代へと帰ろうか。

帰り道、鴨川の辺りには人が多く座り賑やか。
その上には、すっかり秋の形になった雲が、季節の移ろいを告げていた。

PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & PENTAX 50-200mm F4-5.6


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