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京都東山・泉涌寺雲龍院の夏と秋の境

by Cosmos

9月に入り、京都の暑い夏が急に終わったかのように涼しくなってきた。
天気の良い日にお散歩するのが気持ちいい季節に、京都東山にある泉涌寺・雲龍院へと出かけた。

泉涌寺(せんにゅうじ)は真言宗泉涌寺派の総本山で、歴代の皇室との関係も深い格式の高いお寺。
京都東山、清水寺や三十三間堂の南、東福寺の北にある。大きなお寺である。

泉涌寺 大門
泉涌寺 大門

泉涌寺大門。
どっしりと構えた、立派な門。重要文化財。
ここから入ってゆくと…。

泉涌寺 仏殿
泉涌寺 仏殿

泉涌寺の中心的な建物、仏殿がある。まずはここを拝観。
ここもとても立派だ。夏の雲がまぶしい。
仏殿には運慶作と伝えられる阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊が安置され、狩野探幽筆の雲龍や飛天、白衣観音像が描かれている。すごいね。

さて、今回は先の大門から右に進み、雲龍院を訪ねる。

泉涌寺 雲龍院
泉涌寺 雲龍院

雲龍院は泉涌寺の別院であり、泉涌寺敷地の一番奥にある。
東山山麓の静かで清らかな場所。京都は中心部からちょっと行くと、こういう落ちついた場所に巡り会える。
空も気持ちいい青。

お堂に行く間に、立葵が咲いていた。
まだ夏の光景だ。

雲龍院 庭園
雲龍院 庭園

雲龍院庭園。
涼しくなってきたけれど、まだ緑は夏の鮮やかさを保ち、美しい。
額縁風に見るとなおさら。

何と、砂紋の形が菊の御紋!
さすが皇室と縁が深いだけある。

庭園のところどころにも菊の御紋が。なんだか恐れ多い。
左の写真は菊の御紋の水琴窟。とても高貴な音がしているような気がする?

雲龍院 蓮華の間 しき紙の景色
雲龍院 蓮華の間 しき紙の景色

蓮華の間。
この写真を撮っている位置に座布団が置いてあり、この場所から障子窓を覗くと椿・灯籠・紅葉・松が見えるのが名物とのこと。「しき紙の景色」と名付けられているよう。
まあ、まだ紅葉していないし、椿も咲かないので、灯籠以外は緑。
説明パネルには、報道ステーションお天気お姉さん青山愛さん推奨とあったが…。

庭園の片隅で、桔梗がそっと咲いている。
桔梗は秋の七草だけど、夏に咲く花。

雲龍院では、抹茶をいただくことができる。
しかも、好きな部屋でいただける。半個室もあって、ゆったりとお庭を楽しみながら。
こんなサービスが良いお寺は珍しい。

この雲龍院には、山村美紗の墓もあるとのこと。
雲龍院は禅とか皇室とか、遠い世界の存在。けれど、この件や先程のお天気お姉さん推奨のことも思うと、世俗的でもあって面白い。

雲龍院 悟りの窓
雲龍院 悟りの窓

悟りの窓。
横には四角の迷いの窓がある。
悟りの窓はそこから角が取れ、それは禅における悟りの境地を表しているという。

自分は俗人なので、これを見ても悟りの境地にはなれないなあ、残念。
そんな俗人のために、雲龍院では写経ができる。この日も、それなりに多くの人が写経をしていた。
確かに書くことは集中につながるので、悟りへと一歩近づくのかもしれない。

東山を借景にした庭園の上には、夏と秋の境目のような色の空と雲が浮かんでした。
まだ日差しは強いけれど、あっという間に本格的な秋になってゆくのだろう。
それは寂しくもあり、嬉しくもある。
そんな変化をしっかりと踏みしめて、次の季節に進んでゆきたい。

PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & PENTAX 50-200mm F4-5.6


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