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清流に咲く梅花藻に涼を求めて宿場町醒井を訪ねる

by Cosmos

水中に咲く、梅のような小さく可憐な花があるという。その名も「梅花藻(バイカモ)」。
それは、水がきれいで冷たい清流にしか咲かないという。
そんな涼しげな水と花を求めて、夏の暑い日にお出かけをした。

出かけたのは、滋賀県と岐阜県の境にある、醒井(さめがい)。
昔は中山道の宿場町として栄えた町。
今も町のすぐ横に名神高速道路が走り交通の要衝だが、高速道路に宿場町は必要なく、今は時間が止まったかのような町である。

醒ヶ井駅

滋賀と岐阜の県境なんてかなり遠いように思うのだけれど、実はそれほどでもない。
ここに行くには、現代の飛び道具、新幹線を使えるから。
醒ヶ井駅は、東海道新幹線の米原駅から一駅、たった5分で到着する。
到着すると、駅から徒歩圏内でお目当ての梅花藻を見ることができる。これは早い。

中山道 醒井宿

中山道、醒井宿の町並み。
駅からしばし歩くと、昔の宿場町の雰囲気を残す情緒ある町並みが見られる。
この道の横に川が流れ、川のいたるところに梅花藻が咲いている。
なにか、ソフトクリームの看板も見えるね…。

醒井 地蔵川

道の横を流れる、地蔵川。
水がきれい、そして夏でも冷たい!
水の流れを見ていると癒やされて、気持ちも涼しくなってくる。

醒井 バイカモ

この涼しげな清流に、いっぱい梅花藻が咲いているね。
梅花藻の花は、点のようにとっても小さい花。

梅花藻の花

小さい花を、望遠レンズで撮ってみる。
梅花藻はまさに藻で、その花は白と黄の可憐な色だね。

道沿いには歴史的な建物も残っている。
これは、旧醒井郵便局。ヴォーリズが設計に関わったという、立派な建物。
道行くおばあちゃんは、今はもう珍しい、藤の乳母車を押していた。
ここは観光客向けだけじゃないレトロな町だったことに驚くとともに、こんな町が残っていることにホッとしたりする。

地蔵川の藻の鮮やかな緑が透けて見えて、あまりにも水がきれいで爽やかでキラキラしているので、手を浸けたり、顔を洗ったり、ちょっと味見をしたりしていた。
地蔵川は何ヶ所かの湧き水から流れてきている。それはきれいで冷たいよね。

醒井 川端商店

道沿いには、こんな懐かしすぎる商店もあった。
ここはレトロを売りものにする観光客向けの店ではなく、まったく地元向けの金物荒物・日用品店。こんなお店が今の世に生き残っていることに驚く。
醒井のタイムスリップしたような町に、興奮すらしていた。

左の写真は、地蔵川の藻の上にスイカを冷やしている光景。いかにも夏らしくて、いいね。
右は、ヤマキ醤油のしょうゆソフトクリーム。まち歩きに疲れて食べたら、甘くてとても美味しかった。

こんな清流なので魚ももちろん住んでいる。
写真はタカハヤ。
この川の名物はハリヨという魚で、滋賀県の希少野生動植物種に指定されているんだけど、ハリヨは見つからなかった、残念。

額紫陽花に向日葵。
夏を存分に満喫できた。

バイカモの花

そして、梅花藻の花のマクロ写真。
川面に反射する強い光がキラキラして、やっぱり夏である。

ひっそりと立つ地蔵堂。
鮮やかな緑と木漏れ日が、これまた夏の盛りを感じさせる。

暑い夏、涼しげな水と懐かしい町並みを堪能した。
気づけば、長い時間が経ってしまっていた。そろそろ帰らないと。

東海道線 大垣行き

再び歩いて醒ヶ井駅に戻る。
山あいの線路には夏草が生え、上には夏空が広がっていた。

醒井の、昔の家がたくさん残る懐かしい街並み、きれいな水に咲く可愛らしい花。
ここは心が落ち着く。好きな場所になった。
近江には、こういう時間が止まったかのような町が生き残っているのが良い。

そんなふうにしみじみと思い返しながら、名残惜しく新幹線という名のタイムマシンに乗って、現代の街に帰ってきた。

PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & SIGMA 70-300mm F4-5.6

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