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京都・阿含の星まつりの炎が燃え盛る

by Cosmos

京都の冬に壮大な祭りがあると聞いていた。炎が燃え盛る祭りがあると。
大きな祭りだが、あまり知られていないらしい。その話を聞いて興味を持って、もう何年になるだろうか。
よし、寒い中行ってみようとお出かけしてみた。
その祭りの名は、「阿含の星まつり」という。阿含宗(あごんしゅう)の宗教行事である。

(注:自分は阿含宗の信徒ではありません。この記事の表現には宗教的な配慮をしているつもりですが、無知ゆえに失礼な表現がありましたらお許し下さい。)

星祭りは京都東山の山中で行われる。東山の一つである花山に阿含宗の総本山があり、そこへと向かう。
まず京都駅から特別運行のシャトルバスで、花山の麓の広場まで。
左写真の穴のような参道入口からひたすら山道を登る。ちょっとしたハイキングだけど、参道は右写真のようにとてもきちんと階段や休憩所が整備されている、すごい。

ふうふう言いながら、星まつり会場にたどり着いたよ!
どんなになっているんだろう?

神仏両界護摩壇・大曼荼羅
神仏両界護摩壇・大曼荼羅

おお、と思わず言ってしまうくらい炎がすごい。これが、神仏両界護摩壇。
人の大きさを基準にすると、いかに炎が大きいかがわかる。自分がいる場所でも暖かいくらい。

さて、この炎は何を意味しているのだろうか?なぜ炎がふたつ?

「阿含の星まつり」は、正面祭壇向かって右に仏界の本尊である真正仏舎利尊を、左には神界の主神として素戔鳴尊をお祀りし、祈願成就の神界壇と先祖供養の仏界壇を築いて皆さまから寄せられた護摩木をお焚き上げする、阿含宗独自の「神仏両界の秘法」を以って奉修しております。
阿含の星まつりオフィシャルサイト

なるほど、神道と仏教の二つの世界を表すんだね。

護摩壇で燃やしているのがこれ、護摩木。
裏に願い事や供養と名前を書いて預けると、お焚上げしてもらえる。
護摩木は1本100円、1000円、10000円などで求めることができる。写真は試しにと求めた100円のもの5本。えっ、ケチっているって?

大勢の山伏がどんどん護摩木を護摩壇に放り込み、燃やす燃やす!
そして、水をかけるかける!
読経と太鼓の勇壮な音が場を盛り上げる!

山伏が護摩木を投げ入れたり水をかけたりするのは勇壮で見ごたえがあるので、かなり長い時間見入ってしまう。
さぞかし熱いだろうな…。

この行事は星まつりとは言うものの、夜ではなく朝から夕方にかけて行われている。これは、星というのは夜空の星ではなく「運命の星」のことで、その運命の星を供養する行事が星まつりだからとのこと。

阿含宗総本殿 菩提寺
阿含宗総本殿 菩提寺

さて、ちょっと星まつり会場を離れて、近くにある阿含宗総本殿を見学。
大きくてとても立派な建物である。なんと横には京都大仏もある。現代の京都に大仏があったの?
建物の中にも入った。写真撮影禁止で見せられないが、中もとても立派である。お金あるのね…。

本殿の横のパビリオンでのイベント。占いが大盛況であった。山伏姿の先達が占いや人生相談に応じてくれる。みなさん占い好きなんだなあ。

売店ではなぜかアンパンが推しで売られていたので買ってみた。
なかなか美味しいよ、これ。コーヒーは無料サービス。護摩壇の炎から離れて寒い中、ちょっと温まった。

さて、護摩供ではただ火を燃やしているのではなく、次々とイベントが行われる。
上の写真は、有名な雅楽演奏家の東儀秀樹氏の演奏。
右横の大型ビジョンに東儀氏の演奏の様子が映っている。これは、生中継ではなく以前の阿含宗のイベントの時の模様らしいが、とても豪華でお金かかっている様子だった。

星まつりの主なイベントは、山伏問答や最勝金剛靖雄大覺尊秘密九字。
この「最勝金剛靖雄大覺尊秘密九字」というメインイベントは、阿含宗開祖、かの有名な桐山靖雄氏が右手で九字を切るというもので、とても有り難いものらしく全員で合掌。
ちなみに、桐山靖雄氏は昨年お亡くなりになっているのでビデオでの出演。これも右横の大型ビジョンに映し出された。
九字を切っている場面は、オフィシャルが早速動画を上げておられたので貼っておく(1:01:34~)。

左に参拝席を望む。結構な人が見入っている。
この参拝席の外には護摩木やお守りなどの販売所がいっぱいあり、お祭りの雰囲気を醸し出している。
なかなか商売にご熱心な様子だが、明らかに信徒でなさそうな自分でも特に入信の勧誘されたりすることはなかった。

山伏と炎の迫力にしばし見入っていたが、もうそろそろ終わり。
最後に阿含宗管長が挨拶をされ、星まつりが終わる。
火の勢いは衰え、煙が充満し、まつりの終わりは幻想的な雰囲気になっていた。

炎はエネルギーの塊だけあって迫力があり、人を引きつけるものがある。
自分は阿含宗の教義などは分からないが、火はとてもわかり易い。
雪がちらつく寒い京都で、そんな炎からのエネルギーを貰って少し心が元気になったように思いつつ、会場から下山する長い階段を降りて、世俗に帰る京都駅行きのバスに乗り込んだ。

PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4 & SIGMA 70-300mm F4-5.6


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