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京都嵯峨野・愛宕念仏寺で霊的な雰囲気を感じる

by Cosmos

京都盆地の端の端、嵯峨野の奥で山に当たるどん詰まりに愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)はある。
訪れる人は少なく、静かな場所。
そして楽しくもあり、ちょっと怖くもある場所。
身体も心もいろんな面で涼しくなるので、夏に訪れたくなるちょっとした穴場。

仁王門

仁王門をくぐって中に入ると、そこには別の世界が広がっている。

ふれ愛観音堂

ん?この多数の石像はなに?
これが、愛宕念仏寺の面白いところ。

これは羅漢さん。
愛宕念仏寺には1200体もの羅漢さんがいるという。
一体一体が全て違っており、表情をじっくり見てゆくのが楽しい。

本堂(重要文化財)

本堂は緑で覆われ、裏手はもう山。
周りにはたくさんの羅漢さんが見守っている。

昼間でも薄暗く静かなこの地は、かなり霊的な雰囲気がする。
そう、ここは化野(あだしの)と呼ばれる古来の風葬の地。
死んだ人がこの地に運ばれて、風にさらして風化を待つという葬式が行われた土地。

すぐ近くにある化野念仏寺も相当に霊的な雰囲気があるのだけれど、ここは京都盆地のどん詰まりで、より雰囲気が強いようにいつも感じている。
写真からそれを感じることができるだろうか。

お酒を酌み交わしている羅漢さんもいる。
空を見上げて手を合わせる羅漢さんが可愛らしかった。

このお寺は山のすぐ際のためか水気にあふれており、苔だらけで一面が美しい緑に覆われている。
呼吸をしても、新鮮で水気のある空気がとても気持ちいい。
しかし、爽やかではない。やはりどこか重いものがある。悪い気分ではないのだが。

この苔むした感じが大好き。
上を向いてこれくらい大笑いしていれば、きっと人生楽しいんじゃないだろうか。
羅漢さんがそんなふうに教えてくれたようにも思った。

羅漢さん勢揃いで、記念撮影をさせてもらった感じ。
この写真に写る羅漢さんは、素人さんが作ったもの。上の方の写真の羅漢さんに比べて下手なものもあるが、それもまた味わい深い。

ああ、知らない間に現世を離れて羅漢さんたちの世界に引きずり込まれていたようだ。
こんな世界も妙に心地よいけれど、そろそろこの世に戻らないと。
そう感じて帰路についた。

PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mmF2.8-4

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