LOG IN

京都嵯峨野・祇王寺の朱く染まる散り紅葉

by Cosmos

京都嵯峨野の奥にひっそりと佇む祇王寺。個人的には特に好きなお寺。
春夏秋冬、それぞれに景色が大きく違って、何度行っても飽きない。
特に、梅雨の苔が元気な季節と紅葉が素晴らしい。
祇王寺の苔の緑の美しさは、以前記事にしている。

そんな祇王寺なので、ここへ行かずして紅葉の秋は終わらない。
今秋の祇王寺はどんなふうに色づいているだろうか。

祇王寺 草庵と散り紅葉
祇王寺 草庵と散り紅葉

ただ素晴らしい。
庭園から草庵を見ると、一面の散り紅葉。
ところどころに苔の緑が顔を出す。
この散り紅葉は、なにより祇王寺の名物。

蹲にも落ちたもみじの葉っぱがたくさんあって、色づいている。
夏は涼しげだった蹲の水が今は寒く感じるくらい、季節が進んでしまったようだ。

木の枝にはまだ散っていない紅葉が残っている。
これが無くなると、祇王寺の紅葉は終わり。それは、この秋の終わりでもあるんだ。
ふと立ち止まると、鮮やかさの中に晩秋の寂しさがあった。

落ち葉と苔を少し大きく撮ってみる。
苔はまだまだ元気でしっとりとしていた。
冬になると苔の緑も色褪せるけれど、また来年の春には元気な色を見せてくれるのだろう。

ゆっくりと庭園をもう一周まわり、日の暮れるのが早い祇王寺の朱を目に焼き付ける。
秋は朱、冬は白、春は黄緑、夏は鮮やかな緑と、驚くほどに色を変える苔の庭園。

名残惜しみつつ散り紅葉のお庭をもう一度振り返り、ため息をひとつついて帰路につく。
秋の終わりがすぐ前に見えたような気がした。

PENTAX K-3II with SIGMA 17-70mm F2.8-4


Cosmos
OTHER SNAPS